先日、遺品整理をさせていただいたご依頼者は60歳代前半の男性で、
まだまだバリバリ現役で活躍されている方でした。
お父様がお亡くなりになり数年経過していたのですが、
気持ちに踏ん切りがつかずに遺品整理も行われずそのままの状態でした。
ですが、ご自身の年齢も考慮し、このままにしておくと子供たちに迷惑をかけてしまう!
でも一人では到底できない!とご連絡をいただき、
私たちポータルハートサービスがお手伝いさせていただくことになりました。
湯飲み茶わんや洋服、釣り竿などすべての「もの」にお父様の面影が残っていて、
捨てるのは偲びないが、自宅に持って帰るわけにはいかないからと、
ご処分される姿を間近でみて、私たちも切なくなりました。
ですが、一つひとつ想い出を振り返りながら遺品整理を進めるには、
時間はかかりますが前向きな気持ちにさせてくれます。
想い出話を伺いながらの遺品整理は、私たちスタッフにとっても貴重な体験です。
このたびの遺品整理ではこのような想い出の品が発見されました。
こちらは医療カバンで、お父様が愛用されていたそうです。
古く年季が入っていますが、手入れし大切に使用していたことが伺えます。
ご依頼者の息子さんは、最後までこの想い出がパンパンに詰まった医療カバンを
処分するかどうかを迷っていらっしゃいました。
記念として写真撮影をし残しておくことをご提案したら「それはいい!」とスマホで撮っていました。
現物を取り置きしておくにはスペースが必要だったり、
家族に迷惑をかけたりしてしまいますが、個人のスマホにデータとして残しておけば、
誰にも迷惑かけずにいつでも眺める事が可能です。
通常の片付けの際もこの手は使えます。
物を捨てられず片付けが苦手な方は、まず一つひとつ写真に収めてください。
そしてその写真を外出先で眺めてください。
その写真、いつも眺めていたいですか?
その写真を見て、元気になれますか?
その写真を見て、前向きな気持ちになれますか?
その答えが、捨てるか捨てないかの決め手になります。
試してみてくださいね。
投稿者:篠田