
今回はポータルハートサービスの業務内で篠田が体験した、記憶に残る案件のお話をします。
【ご相談】
一人暮らししていた母が亡くなったため遺品整理の見積をお願いしたい。
ただ、家の中に入れないため見積できるか分からない…。なんとなく怒っていらっしゃるような口調でのご依頼でした。
【お見積もり】
現場に着くと一目で、娘さんの不機嫌な理由に納得しました。
自宅前に家具や家電、布団などの大量のもの・もの・もの。
「中に入れるようにようやく通路分だけは空けました」外に出ているものは、私が室内に入って見積りができるように、娘さんが通路分だけ出してくださったようです。
とは言え、室内はもので埋まっているため暗くてほとんど見えません。
ペンライトを頼りにものを搔き分け、狭いものの間を行き来しながら、何とか確認できました。
【散らかった理由】
散らかっている、という以前にものがあまりにも多過ぎます。家という器に全く収まらない量のものがある状況です。お母様はものが捨てられない上に収集癖があったそうです。年齢を重ねるたびにものも増えていき、娘さんは何度も何度も片付けるように促したり、一緒に片付けもしたことがあるそうですが、すぐに元通り、それ以上にものが増えていたとのことです。
【作業内容】
室内外、すべてのものを廃棄して欲しいとのご依頼でしたが、リユースできる品も多く見られたため、娘さんの了承を得てまだ使用できる品に関してはリユースさせていただきました。もちろんその分の処分費は削減できるためかなりの節約になりました。
【作業】
ものが詰まっており室内での分別作業が出来ないため、自宅敷地内に室内のものを出してお庭で分別作業を行いました。同じものが何十個もあったり、通販で購入された同じ種類のものが色違いで未開封のままあったりと、買い物依存の傾向も見られました。
未使用品も多くあったため買取させていただきました。
【完了報告】
作業完了に娘さんに現場へ来ていただき室内外の確認をしていただきました。
「私が片付けるたび、処分した量以上にまたものを買ってくる、の繰り返しで、何度大ゲンカしたか分かりません。発狂して掴み合いのケンカになったこともあります。何度も『今回で終わり。次、同じ状況になった時は縁を切る』と思いましたが、後々、自分に降りかかってくることは分かっていたから何とかしたかった。母が亡くなって、やっと解放された」と、今後もう片付ける必要がなくなり肩の荷が下りたのか、娘さんは非常に穏やかな優しいお顔をされていました。
【その後】
良い想い出のない実家は見たくないとのことで解体を希望されたため、当グループの解体担当にバトンを渡しました。
「毒親」という言葉が何度も頭をよぎった案件でした。娘さんは幼い頃からものに囲まれた生活を強いられ、片付けても片付けても、ものが増え続ける日々はさぞ辛かったでしょう。掴み合いの大ゲンカをしてもなお最後まで見放さずに、お母様のそばに居続けた娘さんには幸せになって欲しいと心から願います。
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